前の前の会社の友人で、
俺がバイクに乗るきっかけを作った男でもあるSが
久しぶりに連絡してきた。
色んな事情によりバイクを手放すのだという。
そんなわけで記念撮影ついでに軽くプチツーリングへ。
Sは俺とは種類の違うバイク乗りで、ってのはバイクを見ればわかるか。
元々は俺もこういうバイクがかっこいいと思ってた。
kawasakiバルカン400。
あちこち改造してあるピカピカのクラシカルチョッパーで
原型はほとんどとどめていない(笑)
俺はペースを合わせるためにエイプで行くもんの、
この車体にこのガッツーンと伸びたフォーク。
小回りなんて効くはずも無い。
普段よりゆっくりしたペースで、
曲がりの少ない走りやすい道を選ぶ。
のんびり。姿勢も起こし、普段アスファルトばかり睨んで見ていない、
峠道の高い所などを眺めつつ。
天気はよくて、風は気持ちよかった。
走らないツーリング。バイクに乗り始めた頃の気持ちを思い出す。
やっぱりだんだんダルくなっちゃって、楽しそうな道は突っ込んでしまうけど、
たまにならこういうのも悪くないかもしれないな、と。
戯れにバイクを交換してみた。
ドカドカとうるさいくらいの自己主張してるVツインは、
400の排気量でも下から力があって、
蹴り飛ばされる、とまではいかなくても
グイグイ乱暴に押し出されるように走り出す。
長いフロントフォークは曲がることを拒否するかのように
カーブ中でもグイグイと真っ直ぐを向きたがる。
2・3コーナー曲がったくらいでギブアップ。(笑)
よくこんなの乗れるな、と苦笑したら、
「慣れだって。バイク好きだしな」
つって笑ってた。
タイプは違うけど、楽しみ方も好きになる方法も人それぞれ。
バイクっていいよな。またバイクに乗ることがあれば
一緒にツーリングしようやって言い合って帰った。
空は高くて山は綺麗だった。
オフロードのクローズドコースは何回か走ったけど、
オンロードコースはついにというかやっとというかの始めてだけど(笑)
行って来たのはこちら、エーワンサーキット。
http://www.rk-a1.com/coursemap.html
どれだけスピードを出しても構わないし、
見通しはいいし追い抜いても抜かれてもいい、
何より嬉しいのは。
峠と違って、皆速く走りたくてサーキットに来てるってこと。
追っかけて抜いて抜かれて追っかけてってのが
対向車もなんも考えずにできるし、
峠じゃ、景色を楽しみたい人や長距離を走りたい人、
たまにのんびり走る人、いろんなライダーがいて、
対向車もいれば路面状況もマージンの取り方も色々あって。
どんだけ抜いただ抜かれただの言ったって、
どこまで行っても自己満足。
走らないタイプのライダーを排気量下・低馬力のバイクで
追い抜いたって虚しいだけ。
でもサーキットは違う。
当然レースじゃないから、本気じゃないこともあるだろうけど。
速く走りたいって人と絡んで走れるのはすげえ楽しい。(笑)
速く走らなければならないわけじゃない。
速くなりたい、って思って腕磨いて。
どう走れば速いかってのを試行錯誤して。
なんかもうめちゃくちゃ楽しかった。
同時に、バックステップの必要性を痛感。
バンク角が全然足りなくて、必死でケツをインに落として
がんばって曲がるもんの、ステップが邪魔していけないってコーナーだらけ。
楽しい反面、ストレスも溜めまくった。
けどバンク角稼げないなりに、じゃあどう走ればいいかって
また試行錯誤。
連れてきてくれた友人に相談して教えてもらったりして。
トライトライトライ(笑)
午前3時間を20分おきに休憩して20分ずつ走って、
最後も5週ほどは安定したペースで走れるようになった。
友人が計測器つけて後ろを走ってくれて、
大体の時間を教えてもらう。
44秒台半ば…俺遅ッ!!(笑)
友人は37秒台。
とりあえず40秒を切ることを目標に走りたいな。
ああ、バックステップ欲しい…。(泣)
知らない人で大体ペースが同じ位の人も走ってて、絡んで走るのが
凄い楽しかった。
それよりだいぶ早い人が抜いていくのを見て、
ああ、こうするんだって勉強になった。
終わった後は、知らない人でも笑って「おつかれさまです」。いいよね(笑)
たぶん俺は一人で延々とコース回るのは苦手。
景色が変わるわけでもないコースの上で、
忙しく操作し続ける。
しまった、ミスしたって時はもう。悔しい(笑)<でもちょっこちょっこある。(笑)
けど、人と走ってるとそういう退屈しないね。
これはちょっとハマりそうです。
JのXT250を修理の為、R6の友人ユースケのとこへ持ってった。
アクセルの戻りが悪い件、何が原因かなあということと最近走った峠のこと等喋りつつ。
原因はアクセルワイヤーを収まってる右のハンドルのケースを分解すると判明。
ケースをハンドルに固定するための突起が折れてた。倒れた衝撃だろう。
と、いうことで前回慣れでどうにかなる気がする、と言ったXTのオフ系?ハンドリング攻略にいつもの峠へと(笑)
前回はアクセルに異常(という程気にはならなかったが)の為、抑えてたけど、今度は完調。そして俺も慣れてきてる、つーことで、前回より元気に走ってみた。
ブレーキを効かせると柔らかフォークのせいで前にぐっと荷重が乗る。
ブレーキを離してリーン、後輪にぐっと荷重が移る。
曲がり方はやっぱりリア主体。
上手くいかない。
ヘアピンのように曲がるところでバランスを崩しかけ、軽くヒヤっとする。
細っこいタイヤでバンクするのは、幅広のタイヤより難しいな。
それでもブレーキやアクセルのタイミングを変えながらトライアンドエラーを繰り返す。
こういう時間が好きだ。このバイクはどんな風に乗ったら気持ちよく曲がってくれるだろうって。
バイクとの対話、て表現は誤解されやすいしちょっとキモいけど、でも楽しい。
しかし、そこそこスムーズに走れるようになったものの、どうにも違和感が。
不思議に思いつつ、登り坂で切り返して大きなカーブになる得意なセクションに差し掛かる。
そこを曲がり終えて、やっと違和感の正体に気づいた。
手応えは十分、体重移動の感じとか、綺麗に乗れた、って手応え。
実際に上手く曲がれてたと思う。
ただ、感覚よりもだいぶアウト側を走ってた。
アレ、と思いながら走っていく。
やっぱり、R1で走るよりアウト側に来てる。
どうも、前輪が内側に入って行ってない模様。
そんなに多種多様なバイクに乗ったことのない俺だけど、
俺の知ってるバイクの動きはこうだ。
1.アクセルを戻し前ブレーキをかける
→前輪に体重が乗り、バイクは真っ直ぐに立とうとする。
2.曲がりたい方へ脇腹を寄せるように体重をかけ、
ブレーキを離していく
→前輪が曲がりたい方へ向いてバイクが倒れていく。
3.チェーンのたるみをとる程度に軽くアクセルをアテる
→バンクが止まり、寝る角度が安定する
4.カーブの出口を見ながらアクセルを開けていく
→バイクが曲がってってカーブを抜ける。
この、2のあたりがアヤしい。
前輪があまり曲がりたいほうへ向いてないっぽい。
そこを気をつけながら、再度色々なタイミングを変えつつチャレンジを重ねていく。
上手くいかない原因はわかった。
けどそこが解消できず、思ったようなラインを走れない。
原因不明で調査をするのは楽しい。
しかし、原因がわかってから、それが解消できない間ってのは
ストレスが溜まる。
その後、1時間ほども走ったけど、思うように舵角をつけることはできなかった。
リベンジ失敗。悔しい。
その後、XTへのリベンジは一時中断して、
「思った動き」を確かめるためにエイプに乗りなおす。
…感覚の違いに笑う。なんじゃこりゃ。(笑)
エイプ慣れしてる間は当たり前になってた部分に改めて気づかされる。
ちっちぇえ(笑)
アホほど短いホイルベースはクリクリ安定せず、
ストローク短いけどよく動くと思ってたFサスはガチガチ(笑)
サスなんてないんじゃないのって。
つい2日前にエイプで走って好感触を得た直後だっただけにびっくり。
乗り換え直後の違和感は凄まじいや。
そして、XTと比較するように走ってみた。
前輪は、やはり思ったように動く。
それまでのフラストレーションを払うように林道を抜ける。
これだコレ、この感触…!
この際に、2台でツーリングしてたカップルと知り合い、
軽くお話して休憩。こういう何気ない、おそらく一期一会の出会いもいいもんだ。
ってことで帰ってきました。
さて、XTへのリベンジなのですが、
あと試すとするとこれかなって対策が2つ。
・アクセルをアテるタイミングをもっともっと遅らせてみる
上で書いた、2から3までの時間を長くとってみる。
前輪が内側に入らないのか、それとも入るまでにちょっとタイムラグがあるのか。
これを見極めたい。ただ、タイミングが遅すぎるとそのままズリーっとコケちゃうので。。
アテるタイミングを遅らせる分、バンクも深くなるんだけど、
これで前輪がどう動くか。様子を見てみたいと思います。
・逆操舵やってみる。
逆操舵っていうのは、バイクで真っ直ぐ走ってる上体で、
曲がりたい方向と逆方向に腕を使ってハンドルを切ること。
右に切るとバイクは左に、左に切るとバイクは右に急な勢いで倒れていく。
そこで曲がりたい方向へハンドルを切りなおし、曲がっていく。
けどこれはあんまりやりたくない。
俺の感覚としては、逆操舵は「邪道」。
曲がりたい方向と逆に一瞬タイヤを向け、すぐに曲がりたい方向にタイヤを向ける。
タイヤが右・左と首を振ることになって、その首振り中っていうのは
タイヤのグリップだけに頼ってる時間。
タイヤのグリップ限界を越えれば(そう簡単に越えるもんじゃないと思うけど)
そのまま倒れちゃう。
スピードを競って時間を削りあうようなレースなら、
それが速いならアリだと思うけど、公道でやるべき乗り方じゃないと思うからだ。
(もっとも極論すれば公道でバイクかっ飛ばす行為自体が問題なんだけど)
あと、個人的な思いの部分でもひっかかるところがひとつ。
バイクの動きを引き出してあげたいのに、
無理やり言うことをきかせてるようで俺の感覚としてスマートじゃない。
そんなわけでこの2つを試して思ったように曲がれなかったら、
もう俺が下手なのかXTがそういう動きはしないバイクなのか、のどっちか。
誰か、こうすりゃいいよってわかる人がいたら教えてください。