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妄想と独り言の掃き溜め。
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そんなわけでマイケルについて。
俺は前からマイケルが大好きで周りに薦めまくってたんだ。
最初は皆ね、オマエ何歳だよって反応なんだけど、
しばらくほっとくと「マイケルすげえ」って言ってんだよね(笑)
いろんな偏見や先入観、そうしたものを一発でぶっ飛ばす圧倒的な実力。
さすがマイケルでした。

ただ、俺はマイケルジャクソンの優しい歌の世界は嫌いでした。苦手っていうのかな。

マイケルが歌うのは、全ての人、子供への優しさ、世界の平和、人間って生き物への希望に溢れてるんだ。
人間の素晴らしさを心から歌ってる。

でも、人間の世界って別に綺麗なもんじゃないじゃない?
人間ってもっとろくでもなくて自分だけよければよくて
ぜんぜんそんな立派なものじゃないと思うんだ。
そんなろくでもない生き物が、思いやりとか、なんとなく、でも。
助け合ったりとかさ、たまに立派なことをするから
美しいと俺は思うんだけど。

マイケルの世界では人は全て神の子で平等で皆優しい人なんだ。
でも現実はそうじゃない。醜いことで溢れてる。
有名人は大なり小なり、中傷だなんだあることないこと言われてるもんだけど、
マイケル以上に傷つけられた人が他にいるだろうか。

「人間なんてクソだ」って言えたら、そんなもんなんだってあきらめもついたんじゃないだろうか。
でもマイケルは決してそんなこと言わなかった。

それはすごい立派で。
でもそれがすごく悲しい。

彼は人間のすばらしさを信じてたから、
そうした現実とのギャップを見るたびに苦しんだだろう。
それでも最後まで彼は優しい歌を歌い続けた。
彼の冥福を祈ります。
大好きです、マイケル。あなたは立派でした。

もう一歩、悪趣味なことだとは思うが踏み込んでみる。
なぜ彼は優しい人間でありつづけられたのか。
ここから下は全部俺の妄想です。

それは彼の少年時代に原因があると思う。
スパルタな父だとか、芸能界だとか、
彼の少年時代についてはいろんなことが言われてて、
何が本当のことなのかわからない。

でも俺はたぶん、マイケルは本当に辛い思いをしていたんだろうなと思うんだ。
誰かに助けて欲しかったんだと思う。
「人間は皆優しいはずなのになんでこんなことになるんだろう?
 誰か教えて、誰か助けて。」
そんな願いを彼は持ってたんじゃないか。
彼を助けてくれるスーパーヒーローの存在を夢見てたんじゃないか。

そして彼は大人になり、キングオブポップ、スーパーヒーローになった。
彼が子供のころ夢見たスーパーヒーローに。
だから彼は自分の理想を裏切れなかった。
スーパーヒーローはかっこよくないと。強くないと。やさしくないと。
そして彼はスーパーヒーローを演じ続けた。
子供の頃の自分のような人を救いたくて。

それがキャプテンイオであり、ムーンウォーカーであり、英雄としてのマイケルジャクソン。
彼のPVを見ればいい。完全無欠の本当の英雄がそこに見える。
本当に。地球に生きる全人類の財産だと思います。
完璧なヒーロー。でも、マイケル個人はただの人間で。
理想とギャップの中で歪む。
それが世間に奇行として広まってしまう。
俺は幼児虐待だとかは無実だと信じていますが、行き過ぎた整形だとかなんだとか。
わかんないけど。狂わないわけがないと思う。英雄マイケルジャクソンではなくて、マイケル個人は。
スーパーヒーローを徹底する様に行き過ぎな程の偏執的なものを俺は感じるんです。

結果、マイケルに救われている人は凄くたくさんいるんだと思います。
でも、本当は。マイケル自身が救われたかったんじゃないかなと思うわけです。
マイケル自身を救いたかったんじゃないかなと思うわけです。
でもマイケルは、ヒーローだったから。
マイケルを救ってくれる、英雄マイケルジャクソンはいなかったと思うのです。

そういう意味で。
彼は英雄ではない、個人としてのマイケルジャクソンとして
死ぬことで初めて、安息を得たのではないかとも思います。
だから、彼の死はものすごく悲しいけども。
本当にね。お疲れ様、マイケル。
英雄ではなく、個人としてのマイケルジャクソンに、心からのご冥福をお祈りします。
あなたのことが大好きでした。
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突然失礼します
マイケルの事検索しててここに来ました。

私もマイケル大好きです。

マイケルはキリストだと思う。
そしてキリストと同じように私たちがマイケルを殺してしまった気がします。

晩年のマイケルの顔はなんだか痛々しい程で、好きだけど少し心が離れてしまっていました。

でも今は最後まで味方でいられなかったことに後悔しています。

私一人がどうすることもできないと思っていたけど、つたない英文でもマイケルに「愛してる」って手紙を書けばよかった。

シュウさんの分析はすごく納得できました。
私も自分が理想とする大人になりたいです。

私ひとりの無力さをもう考えないでどんどん行動しようと思いました。

なんか、マイケルへの愛が溢れたページでした。
ありがとね。

ごめんね 2009/08/21(Fri)23:08:11 編集
ありがとうございます。
くだらない僕のブログなんかに初めてのコメントありがとうございます。

マイケルはキリストだと思うって、本当に同感です。

本文で書いたように、僕はマイケルの歌う
優しい人間の世界、(天国のような)素晴らしい人間の世界の実現を信じられません。

それは、それを願うほどに心無い人間の世界で
自分が傷ついてしまうことを恐れているからだと思います。
マイケルだって恐れてたと思います。

昔を知るほどの歳でもありませんが、それでも色々とおかしな時代です。
天国どころか、疑って自衛しないと、食われてしまう弱肉強食の世界です。

でも、恐れて信じていない僕と、
恐れながらも歌い続けたマイケル。

自分とマイケルを比較するのはおこがましい話ですが、
その差ってすごくデカいなって。
やっぱりマイケルは強い人だったんだなと思っています。

世界が変わるとは思いませんが、
自分が接する狭い人の輪の中でくらいは、
優しい人でありたいと思います。

ありがとうございました。
シュウ 2009/08/22(Sat)04:12:37 編集
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